【発達障がい支援】視覚認知障害の症状、評価、改善方法(療育)について詳しく解説

【発達障がい支援】視覚認知障害の症状、評価、改善方法(療育)について詳しく解説

皆さんは視覚認知障害をご存知でしょうか。視覚認知障害とは、視覚的に認知する能力に問題があり、さまざまな症状が現れる障害です。


さらに、視覚的な認知が正常でないことで学習することに弊害が起き、学習障害にもつながるというのが、視覚認知障害の大きな問題となります。


ではこの視覚認知障害とは、どのようなもので、どうしたら改善できるのでしょうか。

視覚認知障害とは


一般的に学習障害(LD)と呼ばれる症状の原因の一つとして考えられているのが「視覚障害」です。視覚障害の中でも最もよく知られているのが「読み書きが困難になる症状」です。読み書きが困難であるとしたら、学習することに障害が出るのも当然といえます。

視覚認知障害と聞くと「単純に視力が悪いだけでは?」といった印象を与えがちですが、視力の悪さは視覚認知障害の一つの原因ではありますが、必ずしもそれだけではありません。では具体的に、どのような症状が多発すると視覚認知障害といえるのかを見ていきましょう。

視覚認知障害の症状


視覚認知障害が原因となる症状は、どのようなものがあるのでしょうか。一般的に視覚認知障害は、学習障害の症状と同じことが多く、学習障害の原因として視覚認知障害があると考えられています。次に視覚認知障害の具体的な症状をリストアップしていきます。

  • 長時間集中できず作業が続けられない

  • 文字を読むのに非常に時間を必要とする

  • 行を一気に何行も飛ばしてしまう

  • 同じところを何度も繰り返し読んでしまう。

  • 「へん」や「つくり」がわからずに漢字が覚えられない

  • 図形が描けない

  • 片付けができない

  • 左右がわからなくなる

  • 鏡文字を書く

  • 探し物が見つけられない


さらに、低年齢の場合、学校での学習が困難となる、次のような症状が起こる可能性があります。

  • ものを読むときに非常に時間がかかる

  • ものを読むときに体や頭を大きく動かす

  • 板書に非常に時間がかかる

  • マスの中に文字を収められない

  • 筆算の桁を揃えて計算できない

  • ボールをうまく受け取れない

  • ハサミでまっすぐ紙が切れない

  • 体操などで真似をして体を動かせない


このような症状が明確に出ている場合、視覚認知障害を疑ってみる必要があるかもしれません。

視覚認知障害の評価方法


視覚認知障害の評価としては、さまざまな種類の検査があります。代表的なものとしては「VMI(Developmental Test of Visual-Motor Integration) 視覚―運動 統合発達検査」と呼ばれる、手と目が相伴って反応するかを確認する検査や「TVPS-3rd(Test of Visual-Perceptual Skills-3rd) 視知覚スキル検査―3」と呼ばれる、幾何学形を使って言葉を使わず図形を判別する検査などがあります。

そのほか、視覚認知障害を評価するために「DTVP-3(視知覚検査)」「MVPT-4 (選択型視知覚スキル検査)」など、図形の認知や眼球運動の発達などをチェックする検査を組み合わせて実施するのが一般的です。


さらに、発達障害の診断のために必要な「知的障害との差異」を明確にするため、認知機能を把握するための知能検査も必要です。これは子供の場合「ウェクスラー式知能検査」、成人では「WAIS III」という検査になります。

知能検査は「言語性IQ」と「動作性IQ」の二つに分かれ、言語性IQは耳で聞いたことを口頭で答え、言語的なIQを診断する検査です。動作性IQは絵や記号を用いて目で見た質問に回答するもので、視覚的・空間的なIQを診断します。

視覚認知障害の改善方法(療育)


認知視覚障害を改善する方法としては、ビジョントレーニングと呼ばれるものが中心となります。これは単に視力を回復するトレーニングではなく、眼球を動かす筋力や両目が正常に連携して動かせるようにするトレーニングで、動体視力、立体視能力、奥行き認識能力などを向上させ、視覚認知を正常にするために行います。

ビジョントレーニングは40年以上前からアメリカで提唱されてきたトレーニングで、眼球を動かす筋肉を鍛え、両眼を使って正確に目標を見たり、視覚情報を脳で正常に処理して体を動かす運動機能をトレーニングします。


一般的に視力と呼ばれるものは、あくまで静止視力と呼ばれる焦点を合わせる機能ですが、これは視覚認知の話とは異なります。ビジョントレーニングは焦点の合わせ方を鍛えるのではなく、眼球の動きなどで視覚を鍛えるために行います。


ビジョントレーニングは専門家の指導でジムなどでも受けられますが、書籍やDVD、動画などを見ながら実施することも可能です。それほど時間をかけてする必要もありませんので、気軽に実施できるというのがビジョントレーニングのメリットです。

まとめ


視覚認知障害と聞くと視力が悪いだけではないかと思われがちですが、単にそれだけの問題ではありません。視覚認知障害は、結果として学習能力が低下して学習障害につながる可能性がありますので、症状が気になるのであれば視覚認知障害に詳しい専門医などにかかってみると良いでしょう。

視覚認知障害はビジョントレーニングという視覚認知を高めるトレーニングがありますので、改善は可能です。ビジョントレーニングは書籍や動画などさまざまな参考メディアがあります。簡単なトレーニングがほとんどなので気軽に取り組め、視覚機能を高めることで認知能力を高めることが可能です。

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