【コミュニケーション】アサーションとは?3タイプの自己表現能力について

【コミュニケーション】アサーションとは?3タイプの自己表現能力について

ビジネスや医療分野では、相手と対等で、良好な関係を保つための「アサーショントレーニング」が注目されています。「アサーション」とは、相手と円滑なコミュニケーションをとるためのスキルのことを指します。


このスキルを身につけることは、コミュニケーションが苦手な人にとって、自分に自信を持つことにもつながります。そこでこの記事では、障がい者に関わる視点からアサーションについて解説します。


アサーションとは


アサーション(assertion)とは、英語の「アサート(assert)」から来た言葉で、本来は「主張・断言・宣言」などの強めの印象を与える表現です。しかし現在注目されているアサーションとは、そこまで強い言葉ではなく、「自分の意思を正しく表現すること」と考えればよいでしょう。


「自閉症スペクトラム(ASD:Autism Spectrum Disorder)」に見られるようなコミュニケーション能力の欠如は、アサーションの能力が十分に発達していない状態だといえます。アサーショントレーニングによって能力アップができれば、症状の改善に効果を発揮するかもしれません。


表現能力の3タイプ


表現能力としてのアサーションには、3つの異なったタイプがあります。これは、その人が自己表現をする時の傾向やパターンとも言えるものです。アサーショントレーニングを始めるにあたっては、自分自身がどのタイプに当てはまるのかを理解する必要があります。ここで、それら3つのタイプをご紹介しておきましょう。


アグレッシブ(攻撃タイプ)


攻撃的なアサーションが「アグレッシブ」のタイプで、自己主張が強く、あくまでも自分の意見を押し通そうとする傾向があります。それは同時に、相手の意思や意見を尊重しないことでもあります。


ただし、しっかりした自分の意見を持ち、それをはっきりと相手に伝えられることは、ビジネスや社会生活の中でプラス要因にもなることです。あまりにもこの傾向が強すぎると、相手に圧力をかけて自分が優位に立つように極端な行動に走ることもあります。


ノンアサーティブ(非主張タイプ)


「ノンアサーティブ」はアグレッシブと表裏の関係にあり、自己主張が苦手で相手の意見に合わせてしまうことが多いタイプです。自分自身に自信が持てない、という悩みにつながる場合があるので注意が必要です。


コミュニケーションの悩みを抱えることが多いため、ストレスもたまりやすく、障がい者の場合は二次的な症状を引き起こす原因にもなります。その反面、相手の人格を尊重するという好ましい一面を併せ持っているともいえるでしょう。


アサーティブ(バランスタイプ)


アグレッシブとノンアサーティブのマイナス面をそぎ落として、良い面を融合させたタイプが「アサーティブ」です。アサーショントレーニングでは、基本的にはこのアサーティブのタイプに導くことを目標にします。


アサーショントレーニングで自己表現能力を強化!


ここからは、ビジネス界などで活用されるアサーショントレーニングを使って、どのように自己表現能力を強化していくのかを説明します。


アサーショントレーニングで目指すもの


アサーショントレーニングでは、周囲の人たちと対等な人間関係を構築することを目指します。日本アサーション協会によると、その目的は主に以下の4つです。


・自分と他人とを尊重する表現能力を高めること

・自分らしい生き方を探すこと

・集団や組織における適切な関係を構築すること

・集団や組織が持つ風土や文化の発展に寄与すること


つまり自分自身を尊重することを基本にして、周囲と適切なコミュニケーションをとれるようにすることが、アサーショントレーニングの根本的な目標といえるでしょう。これは障がい者の環境改善にも大いに役立つことではないでしょうか。


アサーショントレーニングの実践方法


アサーショントレーニングの1つとして、ここでは「DESC法」について紹介しましょう。DESCとは以下の4つの表現方法です。


・Describe(描写):客観的に事実を伝えること

・Explanation(説明):自分の意思や意見を伝えること

・Suggest(提案):相手が求めているものを提案すること

・Choose(選択):相手の反応を想定して、別な提案を準備すること


この4つを意識しながら研修などで実践し、自身の表現をアサーティブの状態に持っていくことが、アサーショントレーニングの基本的なやり方です。他にも身振りや手振りなど、非言語型コミュニケーションを組み合わせることで、トレーニングの効果を高めることも可能です。


アサーショントレーニングの可能性


日本人にはノンアサーティブが多く、欧米人にはアグレッシブが多いというイメージがあります。確かに日本人には、攻撃的なほどに自己主張する人は少ないかもしれません。それでも集団や組織の中で地位が上がると、アグレッシブになる傾向が強いといえるでしょう。


障がい者の自己表現はそれとは異なり、性格よりも能力的な特徴として、相手のことを考えずに自分の意思を通してしまうケースが多いと考えられます。能力面の問題なら、訓練することにより改善する可能性があります。コミュニケーション能力を高めるためには、アサーショントレーニングを活用することが、1つの有効な方法になるかもしれません。

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