サンデーモーニングの極左ポピュリスト、伊藤友里、唐橋ユミ、水野真裕美。伊藤は、マルクス経済学が主流の立教大学の出身で、セント・フォースに所属する筋金入りの赤い極左である。他の2人も同様で、「恐るべき人間改造工場」といわれるTBSの極左労組で思想教育を受け、真っ赤なイデオロギーを注入された極左だ。
この伊藤友里らが、極左イデオロギー宣伝番組「サンデーモーニング」(2017.1.8)で、とんでもない悪辣なことを言っている。
米国トランプと英国のファラージ元独立党党首の共通項は、「移民への反感を露わにする」「壁を作る」「内向き」などと言って非難しているのだ。
自称社会心理学の専門家とやらの加藤諦三(早大名誉教授)という極左仲間の老人を起用し、「退行要求」の中に世界はあると言わせる念の入れようだ。
同じ極左仲間で番組常連、高千穂大の五野井郁夫も起用して、「分かりやすい敵をつくり、攻撃する。それがポピュリズムだ」とも言わせていた。因みに、極左の五野井がサンデーモーニングで同じ趣旨のコメントをするは、私の知る限り 5回目 だ。
だが、これは全く間違っていて、余りに乱暴かつ杜撰な分析である。
以下にこの発言へのものを含めて、番組の問題箇所に、一つずつ批判を加えていきたい。
■「移民への反感を露わにする」の嘘!
まず伊藤の言葉の誤りを指摘したい。
トランプは、「不法移民」の対策を強化すべきだと言っているのであり、移民排斥とは言っていない。「不法」を省き、「移民への反感を露わにしている」と煽る伊藤のやり方は、公正と言えるだろうか?
日本だって、不法移民や不法就労者は強制送還している。不法移民対策の強化を「排外主義」「ポピュリズム」といったら、それもいけないし「排外主義、ポピュリズム」だということになる。
サンデーモーニングの赤いプロデューサーの上西研三郎、西野哲史、金富隆、赤いアナウンサーの伊藤友里、唐橋ユミ、水野真裕美、極左学者の加藤諦三、五野井郁夫は、日本も不法就労者をそのまま受け入れるようにすべきだというのか?
■EU離脱派やトランプは【退行要求】に捉われている の嘘!
さらに番組は、前出の自称社会心理学者・加藤諦三の話をまとめたフィリップを出し、以下のような説明をしていた。
【成長要求】 【退行要求】
コミュニケーション求める 敵をつくる
理念追求・負担を追う 壁を作る
長期的に考える 内向き
そして、トランプ支持者やEU離脱派は【退行要求】に捉われているというのだ。
これも杜撰な分析である。
敵をつくり、壁を作っているのではなく、不法移民が入ってくるのを防ぐために壁を作るのだ。日本が不法就労者を退去させているのと同じことをしようというまでだ。これをするのは間違っていない。
イスラム教徒に対しても「一時入国禁止」と言ったのであって、もう一人の極左アナウンサー・水野真由美が言った「イスラム教徒の入国禁止」ではない。「一時」を省くのは極左がよくやる卑劣なプロパガンダだ。ここでもサンデーモーニングは言葉を歪曲している。
法律を守った上で、然るべきルールに基づいて入ってくる移民は歓迎しようというのがトランプである。ここでは移民や他者との「コミュニケーション求める」「理念追求・負担を追う」ということは果たしており、加藤がいう「成長要求」に適うものだ。
■敵や壁をつくり、ポピュリズムを煽っているのはサンデーモーニングのほうだ!
むしろ「安倍はけしからん」「トランプはけしからん」「(極左の立場から、保守やリベラルに対し)右傾化だ、極右だ」と【敵をつくり】、世界のどの国も認めている集団的自衛権に反対し、一国平和主義という【内向き】の殻に幽閉して【壁を作っている】のは、伊藤、唐橋、水野の方だろう。
分かり易い言葉で敵を攻撃し、極左ポピュリズムを煽っているのも、五野井の方だ。
放送法の理念に照らして、政治的な公正な報道を求める「視聴者の会」の公開討論の開催要求を拒否し、自分と同じ考えの極左だけを番組に呼んで「極左哲学ごっこ」をしている岸井成格こそ「退行要求」「ポピュリズム」という言葉が相応しいだろう。
■「右傾化」の嘘!・・・実際は左傾化し過ぎた世界を「中庸化」しているだけ
欧州はこれまで多くの移民を受け入れてきた。移民・外国人比率はどの国も10~15%を占め、多様性は充分に追求・尊重されてきた。
だからこの辺りで移民受け入れを制限しようというのが欧州、不法移民を制限しようが米国であり、岸井がいう「欧米が右傾化している」は事実誤認だ。
これまでの世界が、国境や民族をなくすという共産主義的な理想の追求が行き過ぎ、左傾化し過ぎていたのであり、今は真ん中に行こうとしているのだ。言うならば中庸化であって、右傾化とはいえない。
西研三郎、西野哲史、金富隆、伊藤友里、水野真裕美、加藤諦三、五野井郁夫、岸井成格が「極左」だから中庸化が右傾化に見えてしまうだけだ。
【補足】
以下では、安田菜津紀と寺島実郎の発言を批判する。
■安田菜津紀の「誇張したキャンペーン」について
フォトジャーナリストの安田菜津紀は、番組で取り上げられた、EU離脱派の誇張したキャンペーンと同じことは、難民問題でも見られるとして、
「イギリスに逃れてきた難民ではない、別の難民の写真を使いEU離脱を訴えるということが問題視された」と言った。
そのサンデーモーニングが取り上げた「EU離脱派の誇張したキャンペーン」とは、離脱派が「英国はEUに毎年3億数千万ポンド払っている。離脱すればその分を医療費に回す」と言っていたが、「国民投票後に、実際に払っていたのは1億数千万ポンドだったと分かった」と言うものだ。
番組はまるで、この数字の間違いがあったから離脱派が勝ったかのような言いようだった。だが、離脱派の勝利は、そんな小さなことが原因ではなく、英国が金融政策や移民政策などで自己決定権を取り戻せるというものだろう。それに1.5億ポンドと3.5億ポンドではそんな大きな数字の違いでもない。英国が毎年1億数千万ポンドを払っているのは事実で、その分が医療費に回れば英国にとって大きなプラスになる。
ただここで安田とサンデーモーニングの西野哲史が卑怯なのは、そうした数字の誤りや誇張は、EU離脱派だけではなく、EU賛成派、移民・難民受け入れ賛成派にも多かったことに触れていない点だ。
例えば、シリア難民として、彼らへの同情や受け入れを促すために利用された写真には、シリア難民だけではなく、欧州の他の地域からの不法就労者も多く含まれていた。このことについても公正に触れるべきだろう。
■寺島実郎 「英国にはバイタル産業がない」について
寺島は、「英国には主要産業は金融だけで、ロールスロイスが外資傘下になるなど、バイタル産業といえるものはない」と言ってた。だがこれも誇張表現ではないか。英国にはダイソンという一流メーカーが存在し、羽根のない扇風機など日本企業よりずっと独創的な製品をつくっている。英国にはまともな産業がない、こそ誇張だ。
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