【発達障がい支援】感覚統合とは?症状や対応方法について詳しく解説

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私たちは生まれながらにして、さまざまな感覚を連携させて行動する感覚統合という能力を身につけています。この能力には人間が持つ五感などの感覚が大きく関わっており、感覚の発達に異常が生じると感覚統合がうまく働かなくなる場合があります。


こうしたトラブルを改善するのが感覚統合療法で、治療や支援を担当する時には、感覚統合についての知識とサポートのスキルが求められます。この記事では感覚統合そのものと感覚統合療法についての基礎知識を解説します。

感覚統合とは


人間が持っている感覚は、視覚・聴覚・嗅覚・触覚・味覚という五感と、固有受容覚と前庭覚とを合わせた7つの感覚です。固有受容覚とは筋肉や関節の動きから得られる感覚で、前庭覚とはいわゆる平衡感覚のことです。


これら7つの感覚は、母親の胎内にいる赤ちゃんの段階ですでに備わっており、生まれてから成長するに従って、互いに連携しながら発達します。人が周辺の環境や状況を感覚的にとらえて、それに反応して行動できるのは、7つの感覚からなる感覚統合が正常に働いているからです。

感覚統合がうまく行われない場合


感覚統合の発達が正常に進まないと、自分の身体を上手にコントロールすることが困難になる以外に、精神面や情緒面での問題が生じたり、言語による表現や学習全般が苦手になったりする場合があります。具体的にはどのようなトラブルが生じるのかを紹介しましょう。

現れやすい主な傾向


まず目立つ傾向としては、触覚・視覚・聴覚などの刺激に対して過度に反応することが挙げられます。目に入るものや音などに敏感になり、身体に触れられることを極端に嫌がるという状況です。その一方で、身体の痛みに気づかないなど、感覚的な鈍さが見られるケースもあります。


身体的な面では、粗大運動と微細運動のどちらにも問題があり、運動全般から手指を使った細かい作業などが苦手です。同時に言語能力にも発達の遅れが見られる場合があります。こうした症状が現れると、友だちとコミュニケーションをとることが難しくなり、対人関係で問題を抱えてしまうこともあります。


また、集中力が続かず落ち着きがなかったり、自分の気持ちや行動をコントロールすることができなかったりするなど、ADHDと同じような症状が現れることもあります。いずれもそのままにしておくと、学校生活で多大な困難を経験することになるでしょう。

トラブルの原因は?


感覚統合がうまく行われない原因としては、感覚どうしの連携とバランスがとれていないことが考えられます。感覚統合にトラブルが生じた人の場合、相手の話を聞く時にも視覚・触覚・前庭覚などが同時に働いてしまい、自分では統合的にコントロールできなくなります。


もう1つ考えられることは、成長する段階で、感覚そのものの発達が正常に進んでこなかったか、段階的に発達してこなかった可能性です。人は赤ちゃんから成長するにつれて、それぞれの感覚をステップを踏みながら発達させます。そのステップのどこかが抜けていると、感覚統合が正常に発達しない場合があるのです。

感覚統合をどう評価する?


感覚統合に異常があるかどうかは、周囲にいる大人が普段の観察によって評価する必要があります。まずは保護者を中心にして、幼稚園や保育園、学校の先生が観察する中で、特徴的な症状の発現をとらえることが最も効率的です。


特に幼い子どもの場合は、歩き方だけでも異常を確認できることがあります。また日常生活の中で、自分だけでは服を着ることができなかったり、食事中に箸を上手に使えなかったりするような状況が続くようであれば、感覚統合の異常を疑ってみる必要があるでしょう。評価が難しい時には、医療機関で検査をしたほうがよいかもしれません。

感覚統合療法とは


感覚統合の異常を改善して発達させるためには、感覚統合療法として日常的な訓練を行う必要があります。ここでは、主要な3つの感覚統合療法を解説します。

セラピー療法


セラピー療法では、子どもたちがやってみたいことを自発的にできるようにして、上手にできたという成功体験を積み重ねることにより感覚統合の発達を促します。また、子どもが楽しいと感じる体験を、支援者が一緒になって行うことでも改善効果が高まります。

体幹トレーニング


特に粗大運動の能力を高めるのが、体幹トレーニングを利用した感覚統合療法です。バランスボールやバランスボードなど、専用の器具を使うトレーニングもあれば、直線の上を歩くというシンプルなトレーニングもあります。この場合も重要なのは、子どもが楽しく実践できる環境づくりです。

日常生活での動作改善


感覚統合を高めるためには、日常的な動作を少しずつ改善することも非常に重要です。食事・着替えなどでの動作改善から、学校での勉強や運動中の動作改善など、周囲の大人が細かく気を配りながら、1つ1つステップを踏んで進める必要があるでしょう。

まとめ


感覚統合の能力は、本来生まれながらにして身に備わっているものです。その能力が正常に働いていない場合、他に身体的疾患がなければ、感覚統合を発達させるためのステップを踏むことでほとんどの人が正常な感覚を取り戻すことができます。


支援者や保護者にとって大切なのは、まず異常のサインを見逃さないことです。そのうえで感覚統合療法を行う場合、決して焦らず少しずつ段階的に進めることがポイントです。そして何よりも子どもの気持ちを考えて、子どもが楽しみながら改善できる環境を整えることが重要だといえるでしょう。

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