SST(ソーシャルスキルトレーニング)で使える学習テーマって?

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SSTを実践するにあたって考えるのが、どのようなテーマを用いて行うかです。SSTの主なテーマや人気のテーマ、具体的なやり方などを確認しておきましょう。


1.SSTとは


SSTとは「Social Skills Training」の略です。つまり、人間が社会で生きていくために必要なスキル(ソーシャルスキル)を習得するためのトレーニングを意味します。 大勢の人々が暮らすこの社会では様々なルールがあり、それらは家族や友だちなど周囲の人たちとの関わりの中で自然に身につけていきます。しかし、色々な事情によって、そうした基本的な社会ルールを身につけずに成長する子どもや若者が増えているのが現状です。 SSTとは、そのような人たちが社会的ルールを理解し、ソーシャルスキルを身につけられるように考案されたトレーニング方法です。認知行動療法の一種になります。


2.SSTのテーマには何があるの?


SSTでは、一般的に以下のようなテーマのもとに、対人関係での葛藤やストレスに対処するためのスキルを育みます。 〇コミュニケーションスキル 挨拶を始めとしたコミュニケーションスキルは重要なテーマです。挨拶をする時、された時にどんな気持ちになるのか実感することで挨拶の大切さを学び、主体的に挨拶できるスキルの獲得を目指します。 〇自己紹介 相手に自分のことを理解してもらうために、自己紹介できる力を身につけることも重要です。自分の性格や嗜好を知り、自己に対する理解を深めることもこのテーマに含まれます。 〇話を聴く力 自分が発信するだけでなく、他人の話を聴くスキルも重要なテーマです。人の話を聴くことの大切さを知り、上手に聴くためのスキルを身につけます。 〇言葉かけ 相手の話を聴き、その相手の気持ちを受け止めたことを示すための言葉かけも大切です。褒めたり心配したり、励ましたり、感謝したりなど、温かい言葉をかけることができるよう目指します。 〇情動抑制 自分の喜怒哀楽などの感情が自分の行動にどんな影響を与えているのかを学び、適切な感情処理のスキルを身につけられるようトレーニングします。 〇断り方 他人と人間関係を構築するために、相手の要求に応じたくない時、応じられない時にどのように対処するべきか断るスキルを身につけます。 〇ストレス耐性 対人的にストレスを抱える場面で衝動的、もしくは、攻撃的な行動を起こさないよう、適切な方法でトラブルを解決できるスキルを身につけることもSSTのテーマです。 また、対人関係を始め、日常生活でどんなことがストレスとなっているのか、それがどのような影響を自分に及ぼしているのかを知り、ストレスを上手く対処するためのスキルを身につけることもSSTでよくあるテーマです。


3.どんなテーマが人気なの?


上記のテーマに加え、弊社が提供しているVR SSTプログラム「emou」では、上記のテーマに沿って、以下の様な具体的場面を想定したコンテンツが人気です。 ・面接対策 就労期に達した被療育者は、就職活動に際して面接を迎えます。模擬面接の様な形で初めて会う人ともうまく意思疎通するためには練習が必要です。 ・内緒の理解 秘密を守るということも相手との信頼関係を良好に築いていくためには必要です。内緒とはどんな時にどう対応すれば良いのか、こういったものも人気テーマの一つになっています。 ・ピンチの時に 体調不良や、手助けを必要とする時には、誰かに助けを求める必要があります。焦ってしまった時に、どんな対応をすれば良いのかを練習しておくと良いでしょう。 ・電話対応訓練 日常生活において、電話は利用頻度の高いツールの一つではないでしょうか。対面ではない状態でのコミュニケーションの練習も人気テーマの一つです。


4.VR SSTプログラム「emou」とは


学齢期の対人関係や集団行動から就職活動における面接対策、職場体験など、人生を上手に営んでいくための技能を獲得する学習プログラムです。VRで日常のリアルな場面再現が簡単にできるため、経験の浅い支援スタッフでも良質なトレーニングを提供することができます。 詳細はコチラ


5.そもそもやり方自体いろいろある


SSTとは上記のテーマのように、一言で表現すれば社会性を身につけるトレーニングです。ここでは主なトレーニングの方法をいくつか紹介しましょう。 〇グループワーク 他人と役割を分担し、お互い助け合うスキルを身につけるための共同行動というやり方があります。具体的には一緒に料理や工作をすることです。同じ目標に向かって他人とのかかわり方を身につけています。社会性を実体験で身につけられる理想的なやり方です。 〇ロールプレイ 場面を設定してその場面で各人が与えられた役割を演じるロールプレイというやり方もあります。実際の生活で直面するような困りごとをアレンジして、指導者も交えながら一緒に演技するのが効果的です。 〇ソーシャルストーリー 絵カードやワークシートなどのやり方は様々で、絵と文章で表現されたソーシャルストーリーという教材もあります。それを通じて、表現される場面に適した振る舞い方を学びます。 〇対話形式 コミュニケーションスキルを育むには、ディベートやディスカッションという方法も効果的です。自分の意見を他人に納得してもらうにはどのように表現すればよいか、また、他人の意見に対してどのような意見を返せばよいかということが学べます。 〇ゲーム形式 ゲームで楽しみながらソーシャルスキルを身につけるのもおすすめのやり方です。ゲームにも社会と同じように守らなければならないルールがあり、ゴールに到達するためには他人と協力する必要がありますし、自分の望む結果でなくても受け入れなければならないという社会との共通点があります。そのため、ゲームは楽しみながら社会性を育めるやり方です。


6.その人の年齢・特性に合わせたテーマが必要


SSTにはさまざまテーマがあり、そのやり方も多種多様です。そのため、その人の年齢や特性に合わせてテーマとやり方を設定する必要があります。画一的ではなく、一人一人の特性に合わせた指導ができるのがSSTの優れた点ですから、それを理解した上で最適なテーマを設定できるよう、指導する側も工夫することが大切です。 詳細はコチラ  

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