【発達障がい支援】自閉症スペクトラム(ASD)の原因って?どう支援していく?詳しく解説

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2013年以降、それまで4つに分類されていた発達障害を1つにまとめて、自閉症スペクトラムとして扱うようになりました。それぞれの症状が似ている部分があり、正確に判別することが難しいための変更と考えられますが、自閉症スペクトラムとして対応する範囲はその分広くなりました。


そこで、この記事では自閉症スペクトラム(ASD)の症状について詳しく解説し、原因や対策についてもご紹介します。

1.なぜ自閉症スペクトラム(ASD)が発症する?


アメリカ精神医学会が出版している「DMS-5」によって、自閉性障害・アスペルガー障害・小児期崩壊性障害・特定不能の広汎性発達障害の4分類が、「自閉症スペクトラム(ASD:Autism Spectrum Disorder)」として統合されました。これにより広義の発達障害という扱いになりましたが、まずは現在考えられている発症の原因について検証してみましょう。

1.1原因


自閉症スペクトラムの原因はまだ特定されていませんが、脳の働きそのものに原因があるといわれ、根本的には遺伝的要素がかなり大きいと考えられています。親から子どもへの遺伝率が50~90%で、兄弟で発症する確率も50%程度と、他の精神疾患と比較して高めです。


現在までの研究によると、自閉症スペクトラムを発症した人には大脳の前頭前野の機能低下が見られると同時に、神経伝達物質に関わるシナプスという器官に異常があることが報告されています。これは別の発達障害であるADHDとも共通しています。


また、脳内ホルモンの働きを調べた結果では、不安な気持ちを落ち着かせるホルモンと、他者への信頼感を高めるホルモンの分泌にも異常が見られたそうです。ただし、遺伝的要素以外にも、出生時に両親が高齢であったり、母親に基礎疾患があったりすることが原因になる可能性もあります。

1.2発症頻度


現在日本では、自閉症スペクトラム(ASD)の発生頻度が、約100人に1人の割合であると報告されています。また男性の発症割合が高く、女性と比較すると4倍に上るといわれています。


発症する時期は乳児期から学童期までが多く、生後1年以内に発症するケースもあります。さらに大人でも自閉症スペクトラムと診断されることがあり、発症すると長期間続くと考えてもよいでしょう。

2.子どもだけじゃない!大人も症状はある


人によってさまざまな症状が現れることも、自閉症スペクトラムの特徴です。代表的な症状としては、「社会的コミュニケーションにおける障害」と「限定された行動様式の繰り返し」が挙げられます。では具体的にはどのような症状なのか、子どもの場合と大人の場合に分けて解説します。

2.1子どもの症状


子どもによく見られる症状としては、乳児期に笑顔を見せない、両親や兄弟に甘えるような愛情を示すことが乏しいなどの傾向が見られます。学童期に入ってからも、同年代の友だちとコミュニケーションを取らず、集団から孤立してしまうこともあり、対人関係を構築することがうまくできません。


また、物が置かれている場所や行動の順序にこだわる、決められたルールに従うことを好む、柔軟性に欠けた反復的な行動が多い、特定のことに強いこだわりを見せるなどといった特徴があります。そのため、いつもとは異なる指示をされると、攻撃的になったりパニック状態に陥ったりすることもあります。

2.2大人の症状


大人になってからは、社会の中で一般の人のように周囲の環境になじめないことや、他の人が普通にできることができないといったことから、自閉症スペクトラムと診断される場合があります。特に、周囲の状況を判断することが苦手なため、コミュニケーションをとることができず、仕事に支障をきたすことが多くなります。


こだわりが強いことも子どもの症状と同じで、日常的な行動の中でも相手に合わせて柔軟に対応することが難しく、環境の小さな変化にも過度に反応してしまいます。さらに反響言語(オウム返し)や、その場に合わない言葉を繰り返すなどの行動も見られます。

3.どう療育・支援する?


自閉症スペクトラム(ASD)の診断は、アメリカ精神医学会の「DMS-5」に基づいて行われます。一般的には診断後に医師とカウンセリングを行い、その後行動療法・言語療法・薬物療法などを組み合わせた療育プログラムを実践します。


しかし、症状の幅が広く日常生活にも関わることなので、支援サービスを利用したり、保護者が療育の知識をもとに自宅で改善を図ったりすることが推奨されています。なるべく特定の支援方法にこだわらず、日常の全般をサポートできる支援方法を探してみるとよいでしょう。

4.全体をカバーする支援を


自閉症スペクトラムは社会性に関わる疾患なので、そのまま放置しておくと学校や職場になじめず、孤立を深める可能性があります。程度の差はあるものの、特徴的な症状が見られるので、疑わしいときには早めに医師の診察を受けるとよいでしょう。


脳機能の異常が主な原因といわれていることから、現在は薬物療法でも高い効果が得られるようになりました。しかし、薬を使わなくても療育が可能な場合もあります。そのときはポイントを絞った支援よりも、生活全般をカバーするような支援を行うことが大切です。

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