中国地方初!VRによる就労トレーニングがメディアでも話題に。VRによる職業体験は外出できない人への支援にも効果的。【導入事例:ハートスイッチ様】 | ソーシャルスキルトレーニングVR

2020.10.20

<株式会社ハートスイッチ>

岡山県内に4つの就労移行事業所を運営。福祉・介護サービス分野において、やる気のある人財を育成し、さらにその人財がモチベーションを高く持ち続けられる職場づくりをサポートしています。今回は、倉敷校の塩出様、千葉様にお話をお伺いしました。

施設の取り組みを情報発信することで、地元メディアにも注目されました

  ――――早速ですが、地元のケーブルテレビ局のニュースや、新聞でご紹介をされたと伺いました。その経緯などを伺ってもよろしいでしょうか。

はい。地域の相談員さんをターゲットにして、施設の体験会を実施する予定で準備しておりました。またそのために、グループ会社でプレスリリースを発信したところ、中国地方初の就労移行支援でのVRによるトレーニングということで、急遽、各メディアからの取材の声がかかりました。  

――――プレスリリースを地域のメディアに発信するのは大変効果的ですね。

岡山県倉敷エリアのケーブルテレビと、山陽新聞、日本経済新聞の中国圏版に、ご紹介をしていただきました。 その反響はこれからだと思いますので、私達も大変楽しみにしているところです。

日経電子版の記事はこちら  

――――具体的に、体験会の当日の流れを教えていただけますか。

はじめに、emouのプロモーション動画を見てもらいます。 次に、動物園などのエンターテインメント系のコンテンツをVR体験し、VRゴーグルに慣れてもらいます。 その後、実際のSSTコンテンツの「面接練習」をVR体験してもらいます。 また、そのコンテンツでは採点機能がありますので、点数の意味合いや視線の動きについて説明しました。 続けて、「職場体験」コンテンツなどを体験してもらいました。 なお、当日は10名程度の参加者がいらっしゃいましたが、VR動画をモニターに投影して、VRゴーグルを装着していない人も一緒に見てもらいました。  

――――参加された方の反応はいかがでしたか。

思った以上にリアルで臨場感がある!という声が多く聞こえ、大変盛り上がりました。

VRトレーニングを就労移行支援プログラムに取り入れることで、その人の特性に応じた支援が行えます

  ――――では、次に、就労移行支援のプログラムとしてemouをご活用いただいているメリットや効果について教えてください。

これまでは、支援スタッフがファシリテーター役をやり、登場人物を会話から把握する、やりながら場面を整理していく、グループで改善案を話し合うなど、ロールプレイによるSSTをやっていました。その場合、グループで実施するSSTそのものへの参加に苦手意識を持つ人や、場面をうまく捉えられない人がいます。

また、支援スタッフ側も、ご利用者様の特性を理解したうえで実施するのは大変難しかったですね。

emouのVR体験によるSSTでは、リアルな場面が展開されますので、事前に説明をせずとも状況の理解がしやすく、見て感じることに集中できますので、より現実に近い体験ができるのがよいと思います。そのうえで、ご利用者様の特性に応じて、順応できていない部分をフォローしたり、ひとりひとりの状況を理解することができたりするのは大きなメリットです。

  ――――emouをご利用いただきながら、更に工夫している点などはありますでしょうか。

セッションシートを参考にしながら支援スタッフが、基本的な質問とコンテンツごとの質問をまとめた、独自のワークシートを作成しています。

VR体験を行う合間に、場面ごとに感じたことなどをワークシートに書き込んでもらうことで、その場面を齟齬なく捉えられているということも確認ができます。

また、VR体験は、固定メンバーにして1日1回4名で実施するようにしています。 少人数のグループで対人的な発言に問題が出てしまう人などは、他の参加者への配慮として、固定メンバーには入れず1対1で練習するようにしています。

注釈: ※セッションシート:VRを活用したSST(セッション)を実施するための支援者用の進行マニュアルを、すべてのVRコンテンツでご用意しております。

職業体験をVRで行うことで、外出できない人や就労経験のない人などへ幅広い支援を可能にします

  ――――最後に、就労移行支援の現場で必要とされるコンテンツはどういったものか教えてください。

当社の施設では、ご利用される方の年齢も様々ですので、人によっては思春期の問題を取り上げたコンテンツも有効です。 また、とくに必要としているのは、職場体験のコンテンツですね。 お仕事の種類が増えることを期待しています。 外に出られない人への支援や、就労経験がない人に仕事とはどういうものかのイメージを持ってもらうことができます。 更に、支援できる対象者も増やせますし、その結果として、施設へのご利用者様も増やせると思います。  

メディアへのプロモーションや、体験会の開催、そして、就労移行支援の現場でemouをご利用いただいた効果的な支援について、大変参考になるお話をいただけました。 また、今後も職業体験のコンテンツを増やしてまいります。ぜひ引き続き、ご意見などをお聞かせください。 本日はありがとうございました。

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