発達障害とワーキングメモリについての書籍・論文まとめ | ソーシャルスキルトレーニングVR

2020.11.03

ワーキングメモリとは、脳の前頭葉で行われている働きのことで、パソコンのメモリのような機能を果たします。作業記憶と呼ばれるもので、話したり何らかの作業をしたりするときに、必要となる記憶や情報をまとめて整理をする場です。不要な情報は除いて、必要な情報をまとめて整理することで、シーンや目的に合った的確な発言や行動を取れるようにする領域もしくは機能を指します。
そもそもワーキングメモリとは何かを理解すると共に、強化法を教えるものです。また、強化されたワーキングメモリを実際に仕事や学習で使うためのコツを解説しています。知能指数が高いにも関わらず、うまく物事を整理して説明をしたりその場の状況に合った行動が取れなかったりする人がいます。反対に、それほど知能指数は高くはなく、理路整然と物事を組織できる人もいます。これは知能というよりもワーキングメモリの働き方に原因があることが考えられます。ワーキングメモリがどのように人の行動や発言に影響しているかを説明しており、仕事や育児、教育などで成功するためにはどのような方法でワーキングメモリを強化していけるかなどが記されています。

書籍はコチラ

ワーキングメモリに焦点を当てて、教育現場でどのように効果的な教え方ができるかを解説しています。児童への教育、特に発達障害を持つ児童への効果的な指導方法を、ワーキングメモリを活用するという観点から教えてくれます。基本的な読み書きがなかなかできないなど、学習そのものにつまずいてしまっている生徒に対しても、実践的な指導法を習得できます。

書籍はコチラ

2.3ワーキングメモリを生かす効果的な学習支援―学習困難な子どもの指導方法がわかる!

発達障害など、学習能力と共に意欲を持つことができない児童への指導方法を説明しています。 机を前にしても全く勉強に取り組むことができない児童へ、学ぶ喜びを教えたり、簡単に実践できる勉強法を指導したりするのに役立つ教材です。実際の事例を用いて、実践的な方法を解説しているのが特徴です。

書籍はコチラ

2.4ワーキングメモリと教育 

ワーキングメモリの解剖学的な見地からの解説と共に、それをどのように教育現場に生かせるかを専門的に説明しています。算数の授業でどのようにワーキングメモリを活用した教え方ができるかなど、教育現場の実際に合わせた実践的な解説をしています。また、教育者として児童のワーキングメモリの力を向上させる体系的な技術を習得するのに役立ちます。 

書籍はコチラ

2.5ワーキングメモリーとコミュニケーションの基礎を育てる 聞きとりワークシート

実際に児童がワークシートを使ってワーキングメモリを育てられる教材です。聞き取ったことをワークシートの中に書き込んでいくことによって、ワーキングメモリを強化していくことができます。簡単な内容から始まっているため、集中力を持って進めていけるのが特徴の教材です。実践的な内容なので適用しやすいポイントを学べます。

書籍はコチラ

3.ワーキングメモリに関する論文まとめ

3.1前頭前野とワーキングメモリ

前頭前野領域におけるワーキングメモリがどのような形で機能しているかを、脳イメージングの観点から説明しています。また、この能力の個人差がどのくらい存在するか、その差の原因を探るポイントを研究しています。

論文はコチラ

ワーキングメモリという考えが発見され、その研究がどのように進んできたかの歴史をひも解くと同時に、最新の研究の様子をまとめています。特にワーキングメモリ研究の実践がどのようになされているかを説明しています。将来についての予測とどんな分野で役立てられるかを考えることができます。

論文はコチラ

3.3大学生におけるワーキングメモリトレーニングの効果とその持続性・汎化性の検証

大学生に対して効果があると考えられるワーキングメモリのトレーニングを行い、その効果がどのように出たかを調査した論文です。特に言語性や視空間性の記憶についての有意な効果が見られているということを統計によって明らかにしています。

論文はコチラ

3.4ワーキングメモリと学習方法の関連性

ワーキングメモリが学習においてどんな役割を果たしているかを解説すると共に、学習方法に取り入れる手法についての分析を行っています。基礎についての説明から、実践的な内容についても記載しているのが特徴です。

論文はコチラ

3.5問題解決におけるワーキングメモリ容量個人差と外的表象の利用

ワーキングメモリ容量には個人差がありますが、それが問題を解決するためにどのくらいの差をもたらすのかを研究しています。容量の差が影響をもたらしたタイプの問題と、そうでない種類の問題を示しています。作業の種類によって、容量の差が出るということで、ワーキングメモリがどのように働いているかを示すものとなります。

論文はコチラ

Copied title and URL